「出走表はどこをみればいいのだろう?」
「予想紙を購入したけど、書いてあることが理解できない!」
など、競艇には独特の表現をする記号や競艇ならではの専門用語があるため、出走表や予想紙を見ても、馴染みが薄い人には理解できないことが多くあります。
しかし、読み取りづらいところほど予想に重要な事柄が記されていることが多く、知っていれば的中できていたかも知れないレースなどもあるでしょう。
そこで今回は、出走表や予想紙の見方に焦点を当てて解説していきたいと思います。
《この記事を読んで分かること》
- 出走表の見るべき5つのポイント
- 予想紙の見るべき5つのポイント
- 出走表や予想紙に書かれている主な記号の意味
- よく目にする競艇用語の意味
この記事を読むと、出走表や予想紙について理解が深まります。データを正確に参考にできれば、的中率が上がったり無駄な買い目を買わずにすむこともありますので、ぜひ最後までご覧ください!
出走表で見るべき5つのポイントを画像で解説
予想紙も同じですが、競艇の出走表には多くの情報が小さいスペースの中に詰め込まれています。そのため使い慣れているベテランの人には、一目で情報を入手できるので見やすい反面、慣れていない人には理解しづらい表記です。
しかし、多くの競艇場の出走表や予想紙では似たような表記をしているため、それほど多くのことを覚える必要はありません。そして一旦覚えてしまえば、感覚的に理解できるようになりますので、難しく考えず気楽に覚えていきましょう。
写真付きで、どこになにが書いてあるのか?なにを表しているのか?5つのポイントに絞って、分かりやすく解説していきます!
ちなみに出走表は、各競艇場の入口付近やチケット販売所、コンビニでも無料で印刷可能です。詳しい入手方法については別記事で紹介していますので、こちらをご覧ください。
ポイント①:選手情報と階級
競艇選手は4つの階級で分けられています。
出走回数や事故点などで変動しますが、大まかな捉え方で表すと
A1級レーサー | 上位20%の選手 |
A2級レーサー | A1級選手を除く上位20%の選手 |
B1級レーサー | A級選手を除いた上位50%の選手 |
B2級レーサー | 残りの選手 |
この階級はザックリとした選手の強さを知るのに便利です。階級の中でもさらに強い人弱い人、調子の良い人悪い人に別れますが、最初の内は選手のバロメーターとして階級を参考にしましょう。
出走表に書いてある選手情報に関するその他の主な項目
- 登録番号・・・基本選手名の前に書いてある4桁の数字。選手に登録された順番です。
- 年齢・・・選手の年齢です。出場できるレースに影響もあり。
- 体重・・・選手の体重です。レースに影響、基本的には軽い方が有利とされています。
- F・L・・・フライングや出遅れをした今期の回数。Fが付いていれば若干減点、F2が付いていれば大幅減点といった感じで捉えるのが良いです。
ポイント②:選手の今節成績
初日以降に記載される今節の成績です。
記入場所 | 記入内容 | ポイント |
左上 | 着順 | 上位着順が多い=調子が良い 下位着順が多い=調子が悪い |
左下 | 進入コース | 内側のコースで着順が取れていないと良くない 外側で負けている場合は展開が向いていない場合もある |
右上 | 出場したレース番号 | 後半レースの方がメンバーが強い傾向にある |
右下 | スタートタイミング | どの程度スタートが踏み込めているかとても重要なポイント |
- スタートタイミングが揃っているorバラバラ
- 上位着順が多いor舟券に絡めていない
などは特に重要になってきますので要チェックです。基本的には、データが揃う最終日付近の方が、予想がしやすいという人が多い印象を受けます。
ポイント③:モーター情報
出走表にはモーターとボートに情報も記載されています。
モーターとはエンジンのことで、良いエンジンを貰えるとそれだけレースで有利となり、逆に悪いエンジンを貰うとA1級レーサーでも苦戦します。
ボートは本体のことを差し、こちらもレースに影響はあるとされていますが、把握が難しいので、予想に取り入れるのは慣れてからにしたほうが良さそうです。
ちなみに、モーターとボートの割り振りは抽選で決めているので、どのモーターが当たるのかは完全に運次第となっています。
乗り手や季節によっても、モーターの調子は変化しますので、基準は難しいですが、仮に設定するならば、2連対率40%以上が良さそうなモーター、2連対率15%以下のモーターが良くないモーターとして、展示走行などを見るといいかも知れません。
ポイント④:各選手のコース別入着率
左側から1コース・2コース・3コース・4コース・5コース・6コースの順番で書かれています。
- 左側の大きな数字・・・進入回数
- 右側の一番上の数字・・・1着回数
- 右側の真ん中の数字・・・2着回数
- 右側の一番下の数字・・・3着回数
選手のコース別入着率は、多くの人が予想に取り入れている非常に重要なポイントです。対象レースで選手がどのコースに進入するか予測して、そのコースではどのような成績を収めているのかチェックします。
例えば、今回の1号艇の選手
- 1コースに進入することが予想
- 12回走って1着が2回→1着では信頼して買いづらい
- 12回走って1着2回・2着7回、合計9回なので2着には入りそう
といった感じで予想を組み立てることも可能です。
ポイント⑤:当地相性
選手の得意・苦手を見極めると思わぬ高配当がGETできるかも?
選手の中には
など、走る競艇場によっては別格の動きをする選手がいます。そういう選手を見極めることができれば、思わぬ高配当に恵まれることもありますので、当地成績は予想に織り交ぜていない人も多いので、注目してみるのもありかも知れません。
例えば今回の出走表でいうと、5号艇の古田選手は全国2連対立19%に対して当地は33%、しかも地元香川県の選手ですので、プラス評価して予想を組み立てるなど予想に反映させられます!
予想紙で見るべき5つのポイントを画像で解説
主に過去のデータを記載してある出走表に対して、予想紙では出走表にあるようなデータはもちろん、記者が直接見た試運転や選手から聞いたコメント、さらには過去の経験からなる予測を記載しています。
ボートレースを長年見てきたプロによって書かれていることが多いため、信憑性は高く特に初心者の人は予想紙から情報を得ることによって、ベテランと変わらないほどの知識になるといっても過言ではありません。
しかし、あまり情報量が多くなっても有効活用することは難しく、返って混乱することもありますので、予想紙で見るべき重要な5つのポイントについて解説していきます!
どの予想紙がいいのか分からないという人は、おすすめ予想紙について詳細をまとめた記事がありますので、こちらをご覧ください。
ポイント①:記者による予想印
予想紙には記者による印のイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
直感的に評価が見られて分かりやすいですよね!
印の意味
- ◎ 本命 1着になる可能性が高い艇。1番手
- 〇 対抗 本命の次に1着を取る可能性が高い艇。2番手
- ▲ 単穴 ◎〇の選手の次に1着を取る可能性がある選手。3番手
- △ 連下 2・3着には絡んできそうな艇。
基本的には上記の4つですが予想紙によっては違う印を見ることもあると思います。
- ☆ 大本命 ◎の内側を塗りつぶしたマークの場合もあり。1着になる可能性がかなり高い艇。
- × 単穴 本命や対抗を上回る可能性がある艇。×を使っている予想紙では▲は連穴として表し2・3着になる可能性がある艇。
- 注 注意 展開次第で3着に入る可能性がある艇。
などがありますが、予想紙によって微妙にニュアンスが違いますが、だいたいこのような感じで捉えていれば大丈夫です。
この印はどのレースにも付いているため、印をするように決められています。同じ本命予想の◎でも、レースごとによって「自信をもって印した艇」「悩んで印した艇」など、記者の自信度もレースごとに違いますので、過信は禁物です。
ポイント②:ピックアップ選手
数字からは見えないものが聞ける、重要な情報源ではないでしょうか。データから予想する人が多く、1号艇の選手が1コースが得意で過去の実績もバッチリという場合は、当然のように本命で売れていきます。
しかしその選手に対して「エンジンが出てない」「スタートが見えていない」など、現地でみているベテラン記者がみていると、信憑性が高い情報で耳よりなものが多いです。
選手に対するコメント
- 自信のありそうな穴選手を狙える
- 自信のなさそうな本命選手を外せる
- 自信のある本命選手を購入
- 外せそうな選手が分かる
などのメリットはあります。
ポイント③:モーター情報
予想紙を参考にする人の中には、モーター情報が知りたいから購入している、という人も多いと思います。
レースの結果にも直結する非常に重要なモーターの状態ですが、しっかりと把握するのはベテランでも難しいため、その競艇場のモーター状況を毎節みているプロの目が確かです。
特に出ているモーター、出ていないモーターを知るだけでも、成績がグッと変化しますので、モーター情報は要チェックしておきましょう。初めのうちはモーター情報の◎〇△の印の評価でざっくりみていくと良いと思います。
ポイント④:記者による予想
記者が購入するならというおすすめの買い目が記載されています。
1-3-25と線が1本なら折り返しなし
- 1-3-2、1-3-5
の2点
1=3-25と線が2本なら折り返して
- 1-3-2、1-3-5
- 3-1-2、3-1-5
の4点という見方になります。
基本的に記者予想はオッズが考慮されていないですので、そのまま購入しても勝てるとは限りません。
- 固いレースだと思えば、買い目を参考にさらに購入点数を絞る
- 荒れるレースだと思えば、穴予想を参考にさらに手広く取りにいく
など、勝つ為には工夫が必要になってきます。
予想紙の的中率については、別記事で詳しく紹介していますので、こちらをご覧ください。
ポイント⑤:展開予想
記者によるこういったレース展開になるであろうという予想の根拠になる部分です。
1周1マークで90%以上決着すると言われている競艇では、展開予想がピタリと当れば、予想精度は格段に上がってくるのですが意外と難しいです。
特にスタートがバラ付いてしまうと、想定とは違う展開になることが多いですので、展開予想をする時は、スタートから予想する必要があります。
普段、展開予想をせずに舟券を購入する人などは、特に記者の展開予想が役立つでしょう。
- 本命党の人は記者と同じ展開予想とイメージが重なった時
- 穴党の人は記者の展開予想とは違うイメージが湧いた時
に舟券を購入してみると、的中率が上がるかも知れません。
予想紙によくある競艇用語の解説
競艇予想紙を見ている時に、よく分からない言葉が出てくることがあると思います。競艇には独特の専門用語があり、競艇以外ではほぼ使われない用語もあるため、馴染みの薄い人が分からないのはムリありません。
そこで、予想新聞でよく見かける競艇用語について解説しておきますので、分からない用語があったと思ったときは、参考にしてみて下さい!
足 | エンジン性能の速さを表します。例:足が良い⇒エンジンが良い |
アジャスト | フライングを恐れてスタート時に減速すること |
安定版 | 水面が荒れている時にボートに取り付けるプレート。安定版を付けるとエンジンパワーの差が小さくなると言われています。 |
行き足 | スタートしてから1マークへ到達するまでの加速。 |
うねり | 表面からは見ずらい水中の波のようなもの。うねりがあると選手はボートの操作が困難となり、レースに大きな影響をもたらします。 |
エースモーター | 各競艇場で一番良いと言われているエンジン。 |
起こす | スタートする時、最初にレバーを握る瞬間のこと。 |
カド | ダッシュスタートの艇で一番内側の艇 |
カド受け | スロースタート選手の一番外側の艇 |
カベ | 1コース以外の選手で外側の艇のマクリを止めてくれる艇。 |
先マイ | 他の艇より先にターンマークを旋回すること。 |
絞る | スタート直後に先行して場合、内側に艇を寄せること。 |
節一 | 出場している選手のなかで一番エンジンが出ていること。 |
待機行動 | ピットアウトしてからスタートするまでの艇の動き。 |
チルト | ボートに取り付けるモーターの角度。基本的には角度を小さくすると出足(初動)は速くなり、角度を大きくすると伸び(最高速度)が速くなる。 |
道中 | スタートしてからゴールするまでの間。基本的には2周目3周目でよく使われる。 |
引き波 | 前の艇が走った後にできる波。引き波があるからボートレースは前を走る艇が圧倒的に有利。 |
深イン | 助走距離が取れない1コース。競艇では有利となる1コースですが、助走距離が取れない場合は不利となることも。 |
ペラ | モーターに取り付けるプロペラのこと。エンジン性能を引き出す重要な部分のため、選手が一番調整に気を使っている。 |
前付け | 外枠の選手が内側のコースに入ろうとすること。 |
まとめ
今回は出走表と予想紙の見方について解説してきました。
出走表は各競艇場が発行している、過去のレースデータが詰まった情報紙、自分で予想を組み立てるために非常に役に立ちます。
特に見ておきたいポイントは
- 選手情報の階級
- 選手の今節成績とコース別入着率
- モーター情報
- 各選手のスタートタイミング
- 当地相性
などを参考にして予想を組み立てることをおすすめします。
予想紙は過去のデータと、プロの見解が詰まった出走表よりも多くのデータが得られるもので、予想を参考にしたい人、見解を参考に予想をしたい人に役立つ情報紙です。
特に注目したいところは
- 記者による予想印
- 選手コメント
- モーター情報
- 記者による予想
- 展開予想
など、非常に有益な情報が載っていることがあります。
出走表にしても予想紙にしても、まずは何が書かれているのかをしっかりと理解して、自分に必要だと思った情報、ためになると思った情報をピックアップして予想に役立てることが大切です。
今まで出走表や予想紙の見方が分からなかった人は、今回の見方のポイントを参考に、見直してみると、今までと違った捉え方ができるかも知れません。
しっかりデータやプロの意見を取り入れて、今後もボートレースを楽しんでいきましょう!最後までご覧いただきありがとうございます。